46HOUSE!#3 主催者インタビューとイベント全体の感想

〇46HOUSE!にいってきた!

 6月5日(日)、話題の46HOUSE!に初めて行ってきました。以前からとても興味があったので今回は是非行ってみたいと思ってました。今回で3回目となるイベントなのですが、これまでのイベントの様子は「ぐるぐるのぎざか」さんのサイトに詳しい記事がありますので、是非そちらもあわせてご覧ください。また今回は、無理を言って主催者の方にインタビューのお願いをいたしました。そのインタビューとイベント全体の様子や感想をお伝えさせていただきたいと思います。

 「ぐるぐるのぎざか」さんの46HOUSE!レポート
 第一回http://gurunogi.tokyo/20150713-46house/
 第二回http://gurunogi.tokyo/20151125-46house-part2/
 

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  〇主催者インタビュー

 第一回からイベントを主催されているblankさんと、いちろくさんにお話しを伺いました。 

『乃木坂は曲がいい』

-こんにちは。よろしくお願いします。このイベントのそもそものきっかけは。

 まず、乃木坂ってどれも曲が良いんですよ。もともと僕たちは音楽は好きだけれど、アイドルが好きだったわけではないんです(もちろんアイドル好きの人もいますが)。ですが、乃木坂46の楽曲の良さに惹かれてファンになりました。その音楽を、どうせだったら、思いっきりデカい音で、しかも良い音で楽しもうよ。単純にそう思ったことが最初のきっかけですね。

 また、スマートフォンや「You Tube」の普及によって、いい音楽、いい曲を聴くのに多くの人がパソコンのスピーカーやイヤホンとか、限定された環境でしか聴いていないように思うんです。それってすごくもったいないことなんじゃないのかなとも、思います。

 そこで、良い音響で乃木坂46をみんなで聴いて楽しもう。さらに、ただ音を流すだけならつまらないので、バンド演奏もしよう。ダンスもやろう。そうやってかたち作られていきました。

 それと、ミックスした曲を聴いたりすることで、新しい曲の魅力に気づくこともあるし、普段クラブ系の音楽を聴かない人、クラブとかにいかない人でも共通の趣味がある場所だったら行き易いんじゃないかな。ちょっとおこがましい言い方かもしれないですけど、音楽とファンをつなぐ架け橋みたいになれたらいいのに、みたいなことは思いました。

『変わらないのは乃木坂46を応援する気持ち』

-今回で3回目ですがなにか変化してきたものってありますか。

 変わってきたことは、だんだんコンテンツが増えてきたことですね。前回のSugaya Bros.さん(「他の星から」作曲者)が、今回も引き続き出演されます。加えて三輪智也さん(「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」作曲者)や、百合坂46さんも出演が決まりました。自分たちが何か特別ことをしているとは思っていませんが、何か連鎖が起こるように、人から人へと広がっているような気がします。

 逆に変わらないことは、46HOUSE!はあくまで乃木坂46を応援するイベントだってこと。ここは最初から変わっていない。商業的なものではないし、純粋にファンが集ってただ音楽を楽しむためのイベントです。

『何か特別ことをしているわけではない、特に行動力があるわけでもない』

-でも回を追って動員を増やし続けたり、コンテンツを充実させてきたりすごいですね。

 それはよく言われるのですが違います。僕たちに何か特別な行動力があるわけではありません。もともと仲間内では誕生日とか忘年会とかで小さいハコを借りてはパーティー的なことをやってました。その延長なんです。第一回目もそんな感じです。それが、さっきも言ったのですが「なんか楽しそうなことやってる」「面白いことやってるな」が自然とひろまっていって今のかたちに近づいていったと思います。

『会場の問題は今後の課題』

-これからの課題とかありますか。

 人が増えてくればいろいろと問題もでてきますよね。3回目は本当は3月にやる予定だったんですよ。予定が遅れたのはやはり会場の選定ですね。本音を言えば、ハコは変えずに、出来れば前回くらいの中規模(80名)で継続的にやれればいいなと思ってるんですけど・・。でもダンスとかのコンテンツも増えてきて、人数も増えてくれればやはりそれなりのところで・・。

-大きくしていくこと自体は目的ではないと。

 そうです。乃木坂46を応援していくこと、音楽を楽しんでいくことを継続していければいいと思っています。あくまで自分たちの趣味の範囲で楽しんでいければいいと思っています。
 
-ありがとうございました。

〇 イベント全体の感想
             (Sugaya Bros.さん三輪智也さん百合坂46さんについては別稿)
〇DJのプレイスタイルについて

 自分は普段クラブなどに行くことはないし、クラブでかかっている音楽などについてもまったくわかりません。46HOUSE!を見に行くのに不安だったことは、何名ものDJさんがプレイされる音楽とかノリについていけるか、理解できるかということ。でも実際にいってみればまったく無用な不安でした。お客さんはみんな思い思いのスタイルで楽しんでいる様子でした。最初に主催者が語られていた通り、「乃木坂46」という共通の趣味があれば、たとえそれがクラブ用にミックスされたものであっても、すごく親しみやすい!これは実感しました。知らない自分が言うのもおかしいですが、乃木坂の曲って実はクラブミュージックと親和性が高いのかな。音楽の自由さと、新しい命を吹き込まれたようなミックス曲の数々。これは乃木坂ファンであれば、誰が行ったとしても楽しめるイベントだと思いました。

 その中でもいちばん印象に残ったのは、DJ fusigiさんの「キミガイナイ×他の星から」。この2曲の混ざり具合とか繋がりの感じが不思議で魅力的でした。♪キミガボクデキミガキミガボクデキミガキキキキキキほーかーのほしかーらきたー♪、事前に一部がツイッターにあがって知っていましたが実際聴いてさらに感動。静かな高揚感というのかなんか中毒性ある感じ。



〇ディープリバー

 いちばん印象に残ったの演奏は「世界で一番孤独なLover」ですね。素晴らしいアレンジだったと思います。本来古いものに新しい技術や発想を加えて作り直すことを換骨奪胎といいますが、今回のものは先進的な音楽を敢えて以前の楽器や演奏に作り替えて出来た、新しい??音楽だったと思います。ピアノは往年の名機ローズ風の音色にして、するといっきにセピアな雰囲気の曲に。ブルースなようでいてファンクなようでも。のーとさんのアドリブの効いたピアノソロは快感だし、キミノナハフォレストさんのギターは一緒に、う~んって唸ってしまいそう。こういうときにテレキャスってなんであんなに似合うんだろうな。いちろくさんアコギで渋すぎて、ほんとみなさん楽しそうだった。バンドっていいな。音楽に古いも先進的もないな。いいものはいい。それが乃木坂46の楽曲。
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〇blank46

 こちらも驚いた!「ここにいる理由」を生バンドで演奏するんですね。びっくり。自分の頭の中ではこれはどう聴いても打ち込み。バンドでやろうという発想はないと思う。ていうか人間のドラムができるのか?いや、しっかりきまってたしほんとに。エッジの効いたクラブっぽい音楽、それがロックに変わってた。新鮮な感覚。この曲を貫く「あの音」だけはサンプラーを使う、DJ fusigiさん。blankさんのテレキャスは唸るというより吠える!激しい!かっこいい!ほんとに乃木坂の曲をこういうかたちで楽しめるのって、いまのところ46HOUSE!だけだろうな。
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〇最後に

 お客さんがとても熱かったです!でもリフトやモッシュの禁止とか、事前に注意事項を定めて繰り返し喚起してましたし、セキュリティー上も安心して楽しめるイベントでした。110名を越える来場者があったそうで、フロアは大変な混雑でしたが、それでもみなさん自分のスペースを確保しながら自分なりのスタイルで楽しんでいたと思います。男性が圧倒的ですが女性のお客さんもおられました。5時間に及ぶイベントで、着ている服が汗でべちゃべちゃになってる人がたくさんいました。みなさん満足されて帰路についたのではないでしょうか。46HOUSE!を一言でいうと、「乃木坂46への愛がいっぱい詰まった幸福な音空間」といったところでしょうか。
観客1観客2

















                               (だいせんせ)