体育館の天井までJUMPしような!代々木ガールズルールクロニクル

代々木という場所と、「ガールズルール」という曲に特別な想いをどうしても感じてしまう。乃木坂がまだ知名度も動員力もなにも無い時代に、Zeppクラスの箱で全国ツアーをまわっていた時代に、はじめて1万人規模のアリーナでライブを行った場所が代々木第一体育館だった。その年のツアー、座長は白石麻衣、表題曲は「ガールズルール」だった。

 

同じことを何度も言ってるんだけど、「ガールズルール」って最初からいまのような地位を得ていたわけではないと思うんだ。

 

 

いまでも音源公開直後に言いたい事ボロカス言って、でも1か月後くらいに神曲!とか絶賛に転ずる乃木オタ特有のてのひら返し(笑)ってあるんだけど、その歴史的起源も「ガールズルール」にあると思うんだな。

 

なにせ、「君の名は希望」で乃木坂にたどりついた人たちからすると、”もうAKBみたいな曲はいいんだよ”、みたいな気持ちになったのはすごくわかる。

 

 

あと、なぜ代々木という場所が関係しているのかというと、夏のZeppツアーの終わり、総まとめ的な追加公演として代々木FINALが発表されたとき、ファンが感じた高揚感、ひとつ昇級を果たした感覚、ひとつ坂を超えた感覚、そんな昂ぶりが代々木という言葉にくっついていると思う。

 

さらにこのライブ、スカパーかWOWWOWか忘れたけど放送があって、また永くその××動画がアップされてたように記憶してる。いま乃木動画で普通に見られるのかな?乃木坂46のメディアへの露出がそれほどでもなかった時代に、曲調の親しみやすさも相まって、ガルルと乃木坂が大きく広まるきっかけにもなったんじゃないかな。

 

乃木坂は「君の名は希望」でブレイクしたとされているのが正史ではあるんだけど、正史ってしばしば誇張を含んだり時に事実ではないものを正史とする例は歴史の中にたくさんある。もしかしたら乃木坂はガルルでブレイクしたのではないだろうか?そういう思いに駆られる時がある。だって、”この人あほちゃうか?”って思うくらいにライブでみんな盛り上がってるし、地蔵だったおじさんが突如狂ったように踊り出すし、ほかの曲にはない解放区が「ガールズルール」があるように思えるんだ。それは代々木で定説化、定着化したように思うんだな。

 

あとセンターを務めた「ガールズルール」の顔、白石麻衣が(結果として)卒業していった場所も代々木だったことも印象を強めている。2013年の代々木FINALでは最初に演じられたこの曲が、2020年の卒業ライブでは最後に演じられた。みんなが大好きだった数々のまいやんの煽り、それは代々木ではじまり、代々木で閉じられた。そう言っても言い過ぎではないと思う。

代々木FINALは1期、2期のみの時代だっちゃんだけど、3・4期生ライブでもって3期生と4期生も代々木で「ガールズルール」を演じることになる。やはりセトリとしては前のほうで。

 

乃木坂の活動の特徴として、ガールズアワードに代表されるようなランウェイイベントへの出演というのもがあげられるけど、これを牽引していたのが言わずもがな白石麻衣で、(多くが代々木で開催されていた)ガルアワへのイベント出演時、やはりこの曲は欠かさず披露されていた。”今日も代々木でガールズルール”として。

 

あと、自分はまったく参加できなかったけれどフェス的な大型音楽イベントやハロウィンのような季節の音楽イベントも代々木で多く開催されていて、アンダーメンバー含めた乃木坂の出演もかなりあったように記憶している。その都度のセトリはもう覚えてないけれど、なにせ「ガールズルール」は必ず披露されていたように思う。

ライブ曲、沸き曲、フェス曲、代々木には欠かせなかったガールズルール。

 

そして、今回ついに5期生が乃木坂スター誕生!ライブで代々木の地に立つことになる。この10年、すべての期生で貫かれてきた代々木ガールズルールがガールズルールクロニクルとして完成しようとしている。あまりに楽しみでならない。

白石麻衣という絶対的な顔を持つ曲にもかかわらず、この曲はすべての期生であまねく演じられ、多数のセンターを産み、広くファンの満足を生み、グループの外への伸張力も強く、多くのファンを獲得し、乃木坂にとって第一級の貢献をしてきた。

 

人の人生にも大きな影響を与えてきた

 

 

こんどの乃木坂スター誕生ライブは代々木ガールズルールクロニクルとして乃木坂として節目になるイベントとなる。それはネクストディケイドの出発の地がまた代々木であることを意味するから。

いつか乃木オタが代々木第一体育館の天井をガルルジャンプで突き破る日がくるまで。

 

                             (だいせんせ)