あらためて「何度目の青空か」の謎のクリック音について
発売されてからしばらくファンの間で話題になっていた「何度目の青空か」曲中の謎のクリック音について、既出ですが自分なりに”こう思う”というところをあらためて。
〇謎のクリック音とは
もしかしたら聴こえにくいかもしれないですが、イヤホン/ヘッドホンで聴くとイントロが始まって2秒たたないうちに聞こえてきます。曲の裏で小さな音ですが音楽の流れとは無関係に、”コツ”或は”コツコツ”といった音が聞えてくるはずです。
このクリック音についてすぐにネット上では「ノイズだ」とか「トラックのクリックがのこったんじゃないか」などいくつかの感想が出てきたのですが、どなたかが解釈のひとつとして「蛇口から落ちてくる水滴の音なんじゃないか」と当時の仮めんばーに書き込みをされていました。
校庭の端でで反射してた
誰かが閉め忘れた蛇口
大事なものがすっと流れ落ちてるようで
風に耳を塞いでた
歌詞の情景を音にして、この場合の音というのは楽音性を有しない非楽音として、曲の中に取り入れたのではないかとする説を自分もなるほどなとその時思いました。
というのもこの切には一定の説得力があって、つまり曲の後半になってこのクリック音というのは今度は鼓(つづみ)の音に変化をしていきます。
曲の二番まで終わって後奏があり、Dメロ(大サビ)にいくまでのあいだに8小節の間奏があります。この間奏の冒頭から”ポン”という和楽器の鼓のような音がはいってくるのが明確にわかると思います。(もちろん電子音ですが)
ただ、こんどの音は非楽音とするにはやや判然としない部分があります。それは規則的に小節の3拍目に打たれていることから楽音としての要素を伴っていると考えるほうが自然なような気がします。
目を閉じてみれば
聴こえて来るだろう
君が出しっ放しにしてる音
僕らも空も晴れだけじゃない
最初のクリック音はいわばサウンドスケープ的な要素を小さな音で曲の中に差し込んでみた、そして鼓の音は主人公が目を閉じて感じた明確な意識を”自己の音”として曲に組み入れてみた。無自覚であったものに自覚的になった瞬間、音として心の中に芽生えたものとして。
この次の青空は
いつなのかわからない
だから今 空見上げ
何かを始めるんだ
今日できることを
自分にはそんなふうに思えました。曲の一部ではあるけれど、全体の中でこの音だけが浮いているのは何かの理由があるのだろうと考えました。
曲は作家の手を離れた瞬間から受け手のものになります。聴衆が思い思いの解釈をし、自由な想像を働かせ、さまざまな楽しみ方をします。自分を含めたネット上の一部の人はこういう捉え方をしましたというひとつの例えでした。
(余談)
アンダースペシャルライブ、アンダーライブを経て夏の全国ツアーに参加したのは2014年でした。このときに購入したペンライトは水色単色でいまでも現役で私のオタ活に大活躍しています。誰にも言ってませんがSTU48の現場でこの水色単色は非常に役に立っています。大きな声では言えませんが。
乃木坂から瀬戸内のオタクへと、自分の橋渡しをしてくれたと思っています。
これから先も大切に使って行こうと思います。
※日向坂でも使えるかもしれない!(笑)
だいせんせ
追記
「何度目の青空か」の良さについてもっと語りたい
曲の構成や調性について
おそらくこの年の紅白を狙った曲であったこと
この時の乃木坂46の諸事情等
丸の内の何度目の青空かカフェについて
そしてアンダーライブ2ndについて