第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 感想①

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とりあえず、矢野さんの感想を中心にダダダっと思いついたまま乱雑に書く

 

事前のweb記事の中で”勝つための選曲”とあったけどまさかそれがMISIAの「逢いたくていま」だとは思わなかった。もちろん”勝てる曲”には違いないけど同時に”リスクの大きな曲”だと思っていたので。

 

最大の勝因は歌ウマ系のほとんどの人がやって失敗というかつまらなくなっちゃってるMISIAに寄せた歌い方、歌まねモノマネみたいなやつ。あそこに持って行かずに徹頭徹尾矢野さんのオリジナルだった点。最近だったら小田さくらちゃんの動画がそんな感じ。もちろん矢野さんのはそこともまったく異なっていて、黒沢さんがツイッターで講評されていた通り矢野さん自身の歌になっていたこと。.そこに感動があったのだと思う。

 

難しい曲には違いないからね。まあどんな曲にしてもリスクの無い曲はないしね。しかし度胸が半端でない。”勝つための曲”=逢いたくていま、すごい。

 

会場にいないのでわからないけど、曲終盤、いちどサイレントになってから

♪いまあいたい と歌い上げてるところは会場の空間を支配しているように思えたけど客席の人はどう感じたんだろ?

 

曲中での表情とか目線とか感情表現全般がテレビカメラではしっかりととらえられてて、画面越しにすごく共感、感情移入ができた。自然と涙がでてきた。

 

ささっと検索したら選曲ミス、みたいな書き方してる人もみかけたけどこれよく言われてるMISIA(とか宇多田ヒカル)は非整数時倍音でー、ってやつよね。声が太いともいわれてるけどちょい違う。要は矢野さんの声ってどちらかというと整数時倍音の要素のほうが強いから、”声質が違う”という意味で選曲ミスみたいな言葉の表現がでてくるのかなと。自分はそうとは思わないし矢野さん(ていうかみんな)両方を持っているもんだと思ってる。

 

青春の影」は泣いた

 

江田島のUMINOSにピアノ持ってって早朝海岸で「青春の影」を弾いた動画一瞬だけツイッターにあげてたけど残しとけばよかった。3人ぐらいの視聴数だった笑

 

2年越しにやっと聴けた

 

去年のMy Revolutionとかもそうだけど矢野さんのチョイスする曲音楽史的な意義がいつも深い。これもいま定説になってるけど「青春の影」が日本の歌謡曲、POPSの中で絶えず使われ続けてきたいわゆる「カノン進行」と呼ばれる和声進行の元祖、源流。いやそうじゃなくて「翼をください」という説もあるけど鈴木さんほかの方も言ってるように自分も「青春の影」がカノン進行の源流説指示。今回演奏のなにが良かったって佐藤雄大がじゃあ青春の影の源流はどこから?みたいなところに踏み込んでいるようにもとれるハモンドのアレンジをいれてたこと(まあ原曲もそうではあるんだけど)。あれ聴いて「青い影」を思わなかった人はいないでしょう。

 

福山雅治がカバーした「青春の影」なんかは直接的に「青い影」のメロディーを使ってるんだけど。「青い影」が日本の音楽にもたらした影響ってほんとに計り知れない。山下達郎が少年時代に買ったその日に100回は聴いたとかユーミンひこうき雲のもとになった話しとか無数に近い逸話あり。この福山版なんかもそうだよね。

 

ちなみに「青春の影」の歌詞のほうはまあまあThe Long and Winding Roadだし。

 

まあ矢野さんには直接関係はないけれど歴史の重みというかとても意義深い曲に対してまた新しい繋がりとか光を与えてくれたような気がした。これも柴田淳さんカバーのカバーという感じはしなくて、矢野さんのオリジナルっぽいなと感じた。もっとも佐藤雄大アレンジの影響も大きかったとは思うけど。

 

ゆったりとしたテンポのバラードだけど音が上昇する場面だったりクレッシェンドになっていくところでは息のスピードを変えてきていたり矢野さんどっかで誰かの指導うけたのかしら?と思った。それは炎の映像みたときから確信というか、思っていたけれど。メリクリ現地で見たかったな。

 

青春の影は泣いた