「GO!GO! little SEABIRDS!! 変わったところ変わらないところ」

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気が付いたら今日で13回目のゴゴリバ公演観劇だったようで。

4月16日の初日公演から今日で5か月が経過、自分が最初に観たのが4月17日、以降、1か月に2~3回船に乗っている計算になる。EMTGの履歴を見てはじめてわかったことだけど。

 

我ながら、よく続けて観に行けるもんだなと思わないでもないけど笑、やっぱり今日も「観てよかったな」「また続けて観に行きたいな」と思ってしまった。このへんはもう理屈とか通り越して好きなものは仕方ないくらいの感覚かもしれない。ちょうど20代の頃に、海外含めてとにかくいろんな場所でミュージカルや舞台を何回も繰り返し観ていたのと感覚が近い。説明のつかない衝動。

 

ただ、最初に比べると、鑑賞ポイントや鑑賞の仕方が自分の中で変わってきていて、それは自分がというよりはむしろプレイヤー側にも変化があって、どちらかと言うとそちらが中心なんだけど、そのあたりの今のゴゴリバの感想をつらつらと。

 

①「島唄」での瀧野由美子サクソフォンプレイ

初期の頃って、まるでメトロノームのようにテンポが正確で、寸分のズレもないパーフェクトな演奏だった。生真面目なゆみりんの性格がそのまま演奏にも反映されてたようにも感じたし、とにかく最初でもあったし型どおりに演奏されることがなにより求められる時期でもあったし。ただ、3回目くらいの鑑賞からちょっと退屈に思うこともあったのも確か。でも音色といい奏法といい、文句のつけようのない美しさであり続けたのは間違いない。

 

たぶん歯列矯正の影響からかな?、日によっては少しタンギングがやりにくそうな感じに聴こえる日もあったのと、アタックが微妙に硬かったり、でも気に留めるほどでもなかったり。そんな日が続いたり。

 

ところが、特に7月にはいってからの印象だけど、テンポをキープしながらタメや抑揚を大きくつけるような演奏に少しづつ変化してきたように思う。上昇していく音ではスピードを、下降していく音ではブレーキを、というようなこれまでの正確無比なテンポで演奏するよりもエモーションを伴った演奏に振ってきている感じがする。

その証拠に、バックで流れる伴奏の音源とゆみりんのサックスがズレることが最近ではしばしばある。彼女が走ってはいることもあれば、タメてのってくることも、両方がある。とにかく最初の頃よりもスウィングするような体のゼスチャーも大きくなったし、

ラストの♪GABCD~ からの最後のEの音の抜け、爽快感が体を貫くような感覚。5が月間吹き込んできたことで、すごく自信と積極性を感じる。

 

この最近の状況が自分としてはめちゃくちゃ心地がよくて、これぞサクソフォンプレイだよなと毎回感心している。聴いていて気持ちがいい。人間が楽器を吹くってこういうことなんだと、つくづく思い知らされるから。ゆみりん最高!

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大谷満理奈の存在感

島唄」と「街の灯り」の二曲に関して、大谷満理奈が起用される場面が増えてきている。この傾向は由良ちゃんの卒業に伴いさらに増していくことは間違いない。

この二曲は誤魔化しがまったく通じない曲なので、誰でもいいですよというわけではなく、おのずと起用される人が固まってきてしまう。

そこにこの子がいることはとってもうれしいなと思うし、歌唱力No.1決定戦の予選、もっと言えば最終オーディションの歌唱映像から見ても当然だと思うし、もっともっと出てきて欲しいと思う。

 

ただ、極度の緊張体質なのか?たまにうまくいかないときもある笑。

ある日の公演では地声で歌うところがファルセットになってしまって、それをあとから本人も反省していたんだけど、実際聴いてた側がどう感じていたかというと、この子は換声点を変えることができるんだなくらいにしか思わなかった。失敗なんて自分が思うほど失敗でもないんだから、もっと気楽に歌えれば、より人を魅了する歌が歌えるのになと思う。余談ながら昨年大阪で「7時12分の初恋」を披露しているんだけど、そのリードを大谷が担当していて、彼女の歌いだしの一瞬に引き込まれてしまった。ボーカリスト的な素養も感じながらも、かわいらしいアイドル歌謡もすごくいい!余談おわり。

 

そして、この二曲を歌う時に限って、マイクの持ち手が右手になってるのも緊張と関係しているのだろうなと。「街の灯り」♪息で曇る窓に書いた のときは右手の振付けがあるので左手に持ち変えるけど、またもとの右手に戻る。自分が映像や画像を漁った限りでは、ほんとうに自分がソロを担当するこの場面だけそうなっている。

これ、去年の一時期までの矢野帆夏とまったくおなじ状況で、逆に言うと、この緊張を乗り越えられればグン!と上達というよりもなにも、なにより本人がラクに歌えるんだよね。

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③沖ちゃん

7月15日、メンバーの中でいちばん最後に公演出演を果たした沖ちゃん。その後の出演回で実際に観たけれど、自分にはどこもなにも遜色ないようにしか見えなかったけど笑。沖ちゃんだけずっと出られないのはダンスに原因が、、、みたいな噂話しがあったけど自分が詳しくないだけなのか?そんなふうには見えなかった。むしろ「瀬戸内Blue」のダンスは森下舞羽とはまた違った沖ちゃんらしい妖艶な感じが伝わってきてとても好き。最近沖ちゃん出演公演を続けて観ているせいもあって、いま自分の中で沖ちゃんがきている。

 

④「め組のひと」

この曲だけちょっと演出があれしてきたからそろそろ、、、、。

THE CONVOY SHOWの舞台『星屑バンプ』の中のワンシーンに、「なんて言うか、すごく売れたわけではないんだけど、でもその世代のみんなが知っている曲ってあると思わない?」ってセリフがあるんだけど(このセリフのあとに松原みきの「真夜中のドア」が歌われる)、今村ねずみ氏がこの公演の第二幕に託している思いの中にはこういうことも含まれているのかなと。第二幕の選曲を見ていると、そんなふうに感じてしまう。

ほかにどういう曲があるのかすぐには思いつかないけれど、め組だけは変わってほしいかな(生意気言ってごめんなさい)。

歌詞知ってるけど、何回聴いてもいまひとつ歌詞が聞き取れない。

 

⑤突如、ハモりだした岡田奈々

岡田奈々さんがこの公演に参加するのはごく数えるほどで、しかもその日はチケット争奪戦になるので岡田奈々出演回を見ることができたならそれはラッキー!

自分は7月31日神戸公演を見ることができたんだけど、第二幕「街の灯り」、舞Qの演舞が終わってからのラストの3人のユニゾンパート。ここで奈々さんが突如3度上をハモって歌い始める。聴いている側は今までと違った演出になったのでびっくりした。最初は今村かと思っていたけど握手会で確認したら奈々さんのハモりだった。

とにかくこの時の「街の灯り」がものすごく良くて、公演開始以来最高に良くて、単純なことだけど、ハーモニーっていいよねっていう基本的な楽しさの再確認。

別にテクニックが要ることではないけれど、演出上の決して軽微ではないこのような変更を、「岡田奈々だったら出来るんだ」みたいな驚きが最初。STUの他のメンバーではとてもじゃないけどここまでの信頼感や存在感は無い、無理。このあとの公演ではもとの演出に戻っていたし(笑)、奈々さんがいてこその話し。先日の握手会でこの話しを今村美月にしたら「あれ、今度は私がやりたい!」「やるから!」と力強く言ってくれたので、いつか実現する日を心待ちにしていようかなと笑。 

 

〇最後に

 4月から見続けていて、変わらずに好きなのはやっぱり甲斐心愛ちゃんの「亜麻色の乙女」、こんなにかわいらしいエンターテイナーいない。彼女の自由奔放さが好き。ステージ上での無慈悲な女王様っぷりはクセになる面白さ!(体験すればわかるw!)

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冒頭「GO!GO! little SEABIRDS!!」での門脇実優菜のダンス、「瀬戸内Blue」での森下舞羽の体躯、長い手足を活かしたヴォーギング、そして終盤の「KO・BU・SHI Spirit!」で魅せる甲斐心愛のエネルギーの塊のようなパフォーマンス、これらも最初から変わらずに好きだし、この公演をなにより特徴づけているものだと思う。

「KO・BU・SHI Spirit!」はちょうど月曜日のサマステで船外でも初披露をされて、そこで初めて目にした人も多かったのではと思う。諸般の事情で、公演の全貌がまだまだ人目に触れる機会が少なくて残念に思うこともあるんだけど、自分としてはまだまだこれからの公演だと思っています。

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                        (だいせんせ)