ホワイトパスポート

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 〇好きな曲

今日も握手会に行ってはみたものの、いつも話すのが苦手で、最後まで何を話そうか迷ってばかり。そういえば、ちょうどコンクールの季節だからコンクール関連の話をしようと決めて、さあ順番。

 

だ「おはよう。」

ゆ「おはようございます。」

だ「ちょうどコンクールの季節だけど、」

ゆ「そうですね」

だ「ゆみりんの、この一曲!みたいなのある?自由曲っぽいので」

ゆ「ホワイトパスポート」(即座に口からでてきた)

だ「え、ホワイトパスポート?誰の曲?」

ゆ「やぎさわさとしさん」

だ「やぎさわさとし?後で聴いてみる」

 

失礼ながらお名前も曲名も存じ上げなかったので、いったいどのような曲なんだろうと思ってすぐに検索して聴いてみた。

 


八木澤 教司「ホワイト・パスポート」 ~ 夢に生き、光の国へ旅立ったある少女へのオマージュ~ White passport to Heaven

 

 初見の感想として(曲の進行に沿った自分の心の動き)

・ブラスのオリジナルらしい雰囲気で、雄大で壮大なスケール感がある

 ↓

・おや、さっそくアルサクの見せ場がでてきた!ゆみりんこれかw!

 ↓

・ふーむ、ドラムセットがはいってポップス風になってこれは珍しい展開かも※

 ↓

・おーおっ、これは重厚なコラール風だ。わー分厚いなー。

 

うむ。しらなかったけどこれはたしかに良い曲だなあと思って次に作曲者の八木澤教司氏について調べてみる。そして楽曲解説の箇所を見てみる。

 

 

 

金光大阪高等学校吹奏楽部委嘱作品。同高校卒業の実在の少女の物語。足に癌が発見され足を切断しなければ命が数年しか持たないことを医者に宣告される。病院のベットで少しでも長く生きる人生よりも、夢であったミュージカルの舞台へ立つことを選び、見事オーディションに合格する生き方をした少女を讃えた作品。結果として19年という短い人生であったが、生きることの喜びを日々感じながら輝いて生き、決して諦めることなく夢を追い続けた。夢を叶えた人生を送った少女は「白いパスポート」を手にして光の国へ旅立った。この作品は少女が光の国へ旅立っていく物語を「憧れや夢」「苦悩」「勇気」「生きる力」「美しい命」の5つのシーンで構成。「美しい命」では少女の魂が、天に昇る姿をコラールで表現した。
 多くの若者たちに生きていることへの感謝の気持ち、夢に向かって努力することの素晴らしさを感じるきっかけになってほしいと、願いを込めてこの作品の制作にあたった。この少女の生き方は同高校の教訓であり、吹奏楽部顧問の小本和志先生からの強いご要望でこのテーマに誠意を持ってのぞんだ

 

 引用元

www.sounds-eightree.com

 

 

 

なるほど。金光大阪高校の委嘱作なのか、と。さらに、実在した少女のことをテーマにした作品だったのかと。「美しい命」という言葉を読んだとき、最後の重厚なコラールはこれのことだったのかと理解。「夢に向かって努力することの素晴らしさを感じるきっかけになってほしい」、と作者の作品への願いが込められてある。

そんなこんなで、もういっかい曲を聴き直す。解説を読み終えたあとに聴くと、さらに味わい深く、感動が増す。しみじみと。

 

ここで、もういちどゆみりんレーンに行って曲の感想を伝えに行く。

 

だ「ホワイト・パスポート、聴いたよ。いい曲だった。アルサクの見せ場めっちゃあっ

  たやん。」

ゆ「えー。もう聴いてくれたんですか。そうなんですよ。」

ゆ「夢に生き、光の国へ旅立ったある少女へのオマージュ、 ね。」

            ↓

          作品の副題を自分が言わなかったので、その場でそらで

          スラスラと言い出すゆみりん!この時点で、ゆみりんは

          ほんとにほんとうにこの曲が大好きなんだなとわかりま

          した。

だ「実在した子がテーマになってるんだね」

ゆ「そうなの」

 

 〇つながること

瀧野さんって努力の人だなあ~と日ごろ思うことがあるんだけど、SHOWROOMの中で、何の気なしに高校の部活時代を振り返って、「努力で越えられない才能ってあると思うんですよね。上手な子たちは部活終わりにスタバとかに行ったりもしてたけど、私には無理で、終わってからも練習してました」。いつの配信だったかも覚えていないので正確ではないのだけれど、こんなようなことを話していたと思います。

 

音楽大学に入学できるほどの力はあったけれど、コンクールを目指して、そのために入学したような学校で、3年間ついにコンクールの選抜メンバーに選ばれることはなかった瀧野さん。たぶん言い尽くせないような思いがあるんだろうなと想像するのですが、

『THE SAX』誌にそのあたりがわりと詳しく書かれたりもしています。残念ながら書店にはもう置かれてないのですが、取り寄せ等可能であれば是非読んでいただきたい一冊です。瀧野さんの「気持ちの強さ」みたいな部分がすごく感じられます。 

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そんな、ゆみりんの吹奏楽部時代のいろいろな話し、エピソードを踏まえたうえで、どうして、『ホワイト・パスポート ~夢に生き、光の国へ旅立ったある少女へのオマージュ』(作曲:八木澤教司)が好きなのかを考えたとき、楽曲の良さそのものに加えて、作者の作品への願いに大いに共感したのではないかなと、勝手に想像してしまうのです。(特に強豪校ではそうした部分も含めて楽曲分析されることが常なので)

 

〇最後に

ほんとはもっと愉快痛快でウケる握手ができればなあと思いつつ、たいてい「応援してます。いつもありがとう」くらいしか言えない自分から進歩したいのだけれど、ゆみりんを前にすると、無理(笑。でも今日、ゆみりんの口から一番に出てくる曲を教えてもらったこと、その曲を聴くことができて、感想を伝えることができて、さらにそれを少しでも共有することができたような気がしたこと。それがただ単純にうれしかった。

8月12日、幕張メッセにて。

                         (だいせんせ)

 

 

             ※正確にはハイハットとタムでドラムセットは使用されていない

 

追記

次の部

だ「僕のオススメね」

ゆ「うん」

だ「保科洋の風紋」

ゆ「知らない」

だ「ずっと昔の課題曲だよ」

ゆ「そんなんだ」

だ「名曲だよ」

ゆ「そう!課題曲って名曲が多いですよねっ!」

だ「それそれ」

 

追記

ゆみりんにもSTUにもまったく関係ないけど、先日の朝日新聞井上小百合のインタビュー記事がすごくよかったと思う。芸大の講師から、「音を吹くだけでは音楽にはならない。そこに込められている感情や意味、それらを考えて吹かなければ音楽にはならない」とアドバイスされたときのことを回想している。井上は「その言葉を思い出したときに、自分はセリフをしゃべれるようになった」と書いてた。(不正確ですw)

吹奏楽部時代の教えを、いま舞台にむかって邁進している自分に置き換えて語っていて、なんかすごく説得力があったし、言葉に重みがあった。いい記事だなと思った。

 

追記

忘れてたので

ゆみりんかわいい!